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傾城

以前、「吉原」について 「粋な遊び」である

と、いうようなことを書きました。

それは、吉原の表の部分

裏の部分はみなさんもご存知の通り、人身売買、という

悲しい辛い部分。

7歳か8歳か、売られてきたときから28歳の年季があけるまで

ずっと働かなきゃならない。

自分の食事代、着物代、チリ紙の一枚まで、全部 自分の借金になる。

売れっ子になれば、豪華な生活もできたでしょうが、ほとんどは大変だったでしょう。

じゃあ その吉原がいつ 終わったのか。

明治まで続きます。

で、ある時ですね、ペルーの船が横浜に入港してきます。

そのとき 船から 苦力(クーリー)が夜に逃げ出してイギリスの船に

泳ぎつき、自分たちは奴隷扱いされているから 助けてほしい

と、訴えたそうな。で、この件は 日本におまかせしましょう

ってなことになって、裁判になった そうな。

奴隷売買は国際法で禁止されているから、苦力(クーリー)を広東に返しなさい

と 判決がでたそうな。

が、おもしろくないペルーはただちに抗議。

日本にも奴隷に等しい娼妓がいるじゃあないか。と。

なんだい 自分のところは棚にあげて  って。

で 日本も慌てて、そりゃあ 大変だ、解放すべきだ、ということで 遊女解放令がでた。

これによって 一切の拘束から逃れられ 賃借関係も消滅。

みんなは自由の身となりそれぞれの道へ。のはずだった。

が、しかし。

みんなそれぞれ 新たに 雇い主と契約を

結び、またそのまま いたそうです。結構な人数が。自分の意思で。

みんな 帰るとこがないのか、収入を得る手段がないのか。

そちらも、また、悲しいことですなぁ。

そういえば、先日 ふと 見た記事に いま 人気の高い職業は

「キャバクラ」って書いてあったけど、ほんとかいな・・・

by minmijb | 2008-06-04 21:09 | 街道をゆく