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まったく

最近の楽しみは DVD鑑賞と本を読みながらその時代にトリップすること。

 風呂上がりのビールも(汗) 好きっす。 

1缶全部 飲めないのに 飲みたくなる不経済極まりない ワタクシ。

てなわけで、最近 読んでてツボにはまった っていうか

まったく もぉ・・・ と 溜息をついたお話が


老中 安部正弘 っていう人デス。

幕末の時代の話です。

この人は ペリーが来航する1年前から ペリーが来るのを知ってました。

オランダから 

「来年あたりに アメリカが本格的にやってきまっせ」と連絡があったわけです。

オランダは毎年 幕府に世界事情みたいなのを書いたモノ(あいまいでゴメン)を

提出していたので、幕府も まったく 世界に無知ではなかった。

ロシアも条約結ぼうぜ なんていってきてたし。

なので、今回はちょっと本気モードか、とおもうところはあったらしい。

で、ペリーの来航予告は 極秘として扱い、海防掛以外には 薩摩藩主と筑前藩主にしか

知らされていなかった。(らしい) 

1年あれば 対策を練れたんじゃあないのか?


とうの安部さんは

「一年後の来航は絶対とはいえない。」

とか

「必要以上に騒がすような行動をとってはならない」

とかいって

「何もしない」

ことが

政治的手腕

であるようなことを匂わし、

「すべてはきてからのことだ」と腹をくくったそうです。

このお話、ワタシ的には砂をかむような思いで読んじゃいましたよ。

いや、なにも、ワタシ 国家を背負っているわけじゃあないから

ワタシが ブツブツと文句をたれたところで 安部さんにしても

「あんたに何ができるんだ」っていわれそうですがね(汗)

どの時代に生きていようが 一般ピーポーにすぎない自分ですが、

自分のこの小さな小さな社会にあてはめて考えてみると

こんな ナルシストっぽい、自信過剰な 先見性のない小心な見栄っ張りな

そんな人 世間にいっぱい いるな。。。(かくいうワタシもか)

安部さん 天皇に 「いかがいたしましょう? そちらの言う通りにします」

なんて お伺いたてたりしてます。

こんなとこも 部下に対する思いやりは一片も もたないけど

上の人間に対する配慮や ヨイショは てんこもり にもっている

そんな人を思い出させて 嫌な感じ。。

しかし、幕府が天皇家にお伺いたてるなんて あってはならないんすよ。

現在におきかえても 天皇家が政治に口をださないでしょう。


ちなみに ペリー来航から約15年くらいで 明治です。

あっ それとですね、ペリー来航の前にビットルという人も 巨艦2隻で来航してたそうです。

その時は幕府は 開国しませんよってことで 返します。

このとき この巨艦2隻を幕府は大小さまざまな舟(しかも 小さい舟)でかこみ

じつに数百人も乗りこんできたそうです。

これは、日本の一大事!と思って乗り込んだんじゃなくて

「うぁ すごい 大きい舟! すごーーい」 (ワタシの想像の声(汗))

とばかりの 好奇心で乗り込んできて見学していったようです。

日本人って好奇心旺盛でお茶目なんだな、と思うとうれしくなります。

このことがあって ペリーさんは 

「俺の舟には 幕府の高官しか乗せないぜ!」

と言ったとか。。。威厳が保てないから。

by minmijb | 2008-01-30 18:27 | 街道をゆく