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本音って。

吉原でイメージすること。

「粋な遊び」なのかな、と思ったりします。

そこ(吉原)に行くことが すぐに 「行為」 につながるとは思えない。

でも、きっと吉原を現代の感覚と同じように

吉原=「行為」だと感覚的に捉えている方には

さぞかし、吉原について語る私を

「ちょっと、このおばちゃん 大丈夫かい」 なんて

哀れみの視線を投げられているかもしれん。

それは、それでいかんともしがたい(汗)

言い訳ですが、吉原も好きですが江戸の風俗や歴史全般がすき。

さて、「粋な遊び」についてですが

粋ってのは、本気にならずにちょっと冷静な飄々としたイメージ。

本心を表さない。

遊女と客の関係において遊女は客をつなぎとめておく「手立て」を考えます。

商売ですからね。擬似恋愛を仕立てる。

いわゆる 「心中立て」 といいます。

その中のひとつに 起請誓詞(きしょうせいし)というのがあります。

誓いの言葉を紙に書いて神社に奉納。

熊野牛王(くまのごおう)で発行している烏がいっぱい刷られた紙三枚

そこに「私とあなたは決して切れません 生まれ変わっても一緒」

などと書いて 血判を押し、一枚は客に一枚は自分に もう一枚は神社に奉納。

これを書くと 熊野では烏が一羽落ちて死ぬといわれたようです。

まぁ 「あなただけが好きだよ」って証明書にしたんでしょうね。

粋な人は、「ほんとかよ!」なんていいません。

その時 その場は それが本心と 思う(思ってあげる)。

お互いさまですね。


幕末の志士で高杉晋作がいますが

「三千世界の烏を殺し 主と朝寝がしてみたい」

という都都逸を作ったそうです。

たぶん遊郭にいた愛妾に歌ったのでしょうが

これは、起請誓詞のことを指しているのかな、と。

よほど この花魁を愛していたのか、それとも 粋に遊んで歌ったのか。

高杉晋作の本は読んだことがないので、ちょっとわかりませんが。。。

「おもしろきこともなき世をおもしろき」と歌った人がこんな色っぽい歌を

歌ったことがとても印象的でした。

余談ですが、いつの首相でしたかね、芸者さんに

「指三本で、どう?」なんて 聞いたということをばらされて

職を辞した方がいたように記憶します。(違ってたらすみません)

詳しい事情なんてまったく知らないので推測でしかありませんが

芸者さんが即そういう「行為」に繋がると考えていたとしたら。 どうなんだろ・・

その芸者さんも そんなんばらしたら あかんやろぉ なんて思ってしまう。

粋じゃあない。かっこわるい。

擬似恋愛について書きましたが、擬似だけでなかった場合もあります。

「身請け」です。結構高い値で身請けされた花魁もいたようですよ。

上限は500両って決まってたようですが、「千両花魁」なんていうのも

いたようです。

新撰組の土方歳三が花魁を「身請け」しようとした金額が550両。

新撰組の勘定方の河合に出すようにいったものの500両しか用意できなかった。

よって、河合が切腹させられた。なぁんて逸話もありますが、あくまでも逸話です。

by minmijb | 2007-12-29 02:33 | 街道をゆく