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どーしたらいいの?

昔、国語の先生から 本を読みなさい といわれた。

その理由が「いろんな人のいろんな人生や物事を知りなさい」でした。

そのときはピンとこなかったけど、今にして思えば

「なるほど、な・・・」デス。

歴史本を読むだけで、いろんな人生や物事を知ったかのように

この街道をゆくを書いているみんみ、少々 (かなり)おこがましいな、

と反省しつつ、今日も書きます。。。

教科書や試験にも出る「桜田門外の変」

大老 井伊直弼が暗殺された事件です。

井伊直弼は彦根藩ですが、ここは京都の監視という重要な場所です。

そこを任されているわけですから大変な名誉と責任ある藩です。

しかも戦になれば徳川の先鋒となって 敵陣に切り込む役割

徳川家からは「赤備え」を許されている

井伊家は大老の資格もある。

徳川家には大変 恩恵のある藩なんですね。

それが 鳥羽・伏見の戦いの前夜 考えこんでしまうんです。
(桜田門外の変のこともあったんでしょうが)

ほんとなら、本来はまっさきに薩長と戦う歴史的使命があるはずが、

なんと、この藩は 「大衆討議」 にかけるんです。

上士、下士 合わせて1万人を超えるみんなに 札入れ をさせるんです

まぁ 簡単にいえば

「幕府につく?」 「今 勢いのある薩長につく?」

ってことです。

オダギリ・ジョーのように 「どうする 自分!!」

ってみんなが考えるわけですよ、彦根藩は。

結果 幕府につくと 札入れしたのは3名です。


この大衆討議、歴史的に悲劇であるというより「喜劇」である

と、かの司馬遼太郎先生がかいておりました。

藩主と老中が今まで事を決めてきたのに

何故、いまさら 大衆討議なのか・・・

藩主が 「どーしたらいいの?」

と みんなに聞いているわけですよ。

徳川幕府300年の間に各大名を通して一度もなかったことです。

会社の社長が メインバンクの切り替えを 社員全員に

「どーしたらいいの?」って聞いているみたいもん?

いや、ことはもっと 大きいはずだな・・・汗

人の上に立つというのは苦労は多いでしょう。

みんみなんて、ちびっ子ギャングを仕切るだけで めーいっぱいですが。。。

でも、決断すること、をトップがやめるとトップの人生は 喜劇になる。。

そういう トップを持つ 会社の人生は悲劇だな、と。

でもね、トップが勝手に 好き勝手に決断して

部下のことも思いやらずにいるっていうのも トップは喜劇 

会社(部下)は悲劇だな。。。

そう考えるとこんなこと書いている 自分のおこがましさも

案外 外から 見ると喜劇なのか。。。

と少々 凹んだり なんかして。。。ね。


いやぁ・・・歴史って考えさせられます。

by minmijb | 2007-03-19 22:14 | 街道をゆく